王子様が素敵
8月に入って2回新宿コマ劇場へ行って、感想を書こう書こうと思いつつ
のびのびになっていました。今回は、その辺りを振り返る感じです。
いや、母さん、これが面白かったのですよ。
私と旦那は、結婚してから「劇場」というものから離れていました。
学生演劇から遠ざかると同時に、芝居そのものからも目をそむけていたような。
そんな我々の心に、舞台の面白さを再び味わわせてくれた「リボンの騎士」。
正直、主役のサファイアが高橋愛ちゃんと聞いた日には、微妙な気持ちでした。
背も高くないし、演技的には「ミニモニ。じゃムービーお菓子な大冒険！」の
イメージでしたので、全くピンと来ませんでした。
しかも、自分達のチケットのある日のフランツ王子は石川梨華ちゃんで、
これまた相当無理したキャスティングでは？と心配していました。
私の中の梨華ちゃんは、ものすごく女の子っぽいイメージで声もむしろアニメ系だし
お芝居での男性役は無理では・・・と正直思っていたのです。
そもそも、天使のチンクがでてこないで、どういう話の展開なのか！
本物の宝塚出身の方と組ませるのは、無謀すぎる！！っていうか塚の方に怒られるよ！
あのハ○は何を考えているのか！
※家庭内の暴言/あの○ゲ＝今回の演出家。宝塚歌劇団の方。
・・・とか、夫婦で言いたい放題。
それが、母さん、見た後には、「ハ○すまん、見くびっていた」
ということになった訳ですわ。
※アレは富野監督にも通じる演出家としての光る才能の源泉だということに。
話の流れも、すんなり入っていけて
キャスティングも、当初の不安を吹き飛ばす、モーニング娘。さん達の良さを
存分に生かしたものでした。
愛ちゃんのサファイアは、驚く程はまっていて、その歌唱力がこのミュージカルの
鍵だったのだなぁ、と。男と女の緩急ついた演技も、はっとする程上手かったです。
これまで、歌は上手いとは思うけれど、あまり自分にぐっとこなかった部分が多かった
愛ちゃんですが、この舞台はとても良かったです。
そして、梨華ちゃんが、予想外に白馬の王子な感じがしました。
歌声は、正直舞台向きでないし、決して上手くないのですが、
王子として話す姿が、どうにもカッコイイのです。
あの梨華ちゃんが、こんなにも格好よく思えるとは！と驚きでした。
2回目を見に行った時は、フランツ王子はあややだった訳ですが、
私の中の王子票は、意外にも梨華ちゃんへ。
確かに歌は、断然上手かったのですが、これは好みですかね・・・。
我々が、娘。さん達の普段の個性を知っているから更に面白いのかもしれませんが、
久々に、舞台っていいなぁ、ミュージカルって面白いな、と素直に思えた事が
自分にとっても最高に嬉しいことでした。
また改めて、他のキャストについても書きたいと思います。
